チョコローズ・ホリック
「諸君、今年もやってきたね!そう、もうすぐバレンタインだ!」
ダーズンローズと同期を呼び出し薔薇園に集めたジャック、手には15本のチョコローズの花束を持っている
チョコローズとは、まるで本物のチョコレートのような甘い香りがする薔薇
花言葉は「甘い恋」、まさに今の時期にぴったりの薔薇…なのだがチョコがかかっているように見えるソレは、特殊なワックスをチョコに見せてかけている為実際に食べることは出来ないはず…
「諸君、このチョコローズはなんと食べられるんだ。比較的甘味が強い食用薔薇にチョコレートをかけたんだって。良かったら食べてみなよ。あ、僕の奢りだからその点は安心したまえ。」
怪しみながらもジャックからチョコローズを1輪受け取る 見たところ本当にただの甘い香りがする生花だ
恐る恐る口にすると草のような苦味の奥にある微かな甘味がカカオの苦味と混ざる、なんとも言えない味を生み出し お世辞にも美味しいとは言えない…と考えながら飲み込んだ直後__…何故か骨が溶けるような激痛が体を襲う
「そうそう、少しばかりの刺激も一緒に送りたくてこのチョコローズに僕の魔法を組み込んでみたよ!…そう、自分以外の仲間 即ち11人の誰かと色、本来の花言葉の対義語となる花言葉、職業を入れ替わるなんともご都合主義の魔法を、ね。」
あまりの激痛に次々と床に倒れ込むダーズンローズ達
12人が床でのたうち回る様を見届けてから残りのチョコローズを同期2人の口に放り込み、飲み込んだのを見届けてからジャックもチョコローズを口にする
「兄さんもニュロも、僕からとびきり甘〜い贈り物だよ。ダーズンローズの子達とはちょっと違う特別仕様なんだけど、勿論受け取ってくれるよね?…まぁ、拒んだところで飲み込んだからもう手遅れだよ。…大丈夫、痛いのは一瞬だ。」
次に目を覚ました時は、きっと自分であって自分ではない誰かになってるよ。
…おやすみ、諸君。
その言葉を聞く前に、意識は遠退いていった。
"薔薇の色は唯一関係相手(恋仲優先)と入れ替わり、花言葉は反転させるかつ、職業は全員とシャッフルする"
※特殊枠は特殊枠内で入れ替わります。
エリュー=トゥリアンダフィロ
赤薔薇×情熱×科学者→青薔薇×怠惰×料理人
カメリア
桃薔薇×愛情×料理人→虹薔薇×軽蔑×騎士
オランジュ・ロジエ
橙薔薇x信頼×騎士→紫薔薇×不幸×スナイパー
ハニーベル
黄薔薇×真実×メイド→緑薔薇×冷厳×墓堀人
エムロード
緑薔薇×幸福×吟遊詩人→黄薔薇x怨嗟×護衛騎士
フォソル
茶薔薇×尊敬×墓堀人→金薔薇×絶望×メイド
グラディア
紫薔薇×感謝×諜報員→橙薔薇×不実×吟遊詩人
ジェンナ・グロリア
白薔薇x栄光×騎士→黒薔薇×憎悪×魔法使い
スヴァーレット・ネグルト
黒薔薇×努力×スナイパー→白薔薇×一瞬×騎士
エルピス=ローズィア
虹薔薇x希望×魔法使い→ 桃薔薇×虚偽×執事
グレイスアエテルニタス
金薔薇×永遠×執事→茶薔薇×挫折×科学者
セアリアス=アオフリヒティビ
青薔薇×誠実×護衛騎士→赤薔薇x疑心×諜報員
特殊枠
ジャクリーヌ・スキュア=オーバラライデン
枯薔薇×便利屋→薔薇糖×狩人
ニュロ
血薔薇×狩人→枯薔薇×道化師
オロニーグリュキュ
薔薇糖×道化師→血薔薇×便利屋