メルティングチョコローズ
今年のバレンタインも、もうおしまい。
そろそろ、チョコローズの魔法が解ける頃。
翌日、目を覚ましたらチョコローズを食べる前の姿に戻っていた。
…一部を除いて。
どうやら、特殊枠も入れた7人だけしか元の姿に戻らなかったようで!?
他の8人はなんだか様子がおかしいぞ…
そもそもチョコローズを食べた後の記憶がない…
まさかジャックに盛られたのか…?
ど、どうしよう…!?
魔法の解き方なんて知らないし…とりあえず自然に解けるまでこのままでいるしかない のか…
なんだか空気が重いし、 殺伐としてて怖いなぁ・… はぁ…
はちゃめちゃなチョコローズの魔法はまだ終わりそうにないです…
「ん…」
目を覚ますと、ジャック含めた8名は全員元に戻っていた。
「ふむ…どうやら僕の魔法が完全に解けたみたいだね。」
ダーズンローズ達が心配の声や元に戻った喜びの声を他所にジャックはクスクスとだけ笑うと用があるから、とだけ言い残し自室に戻る。
確かここに置いていたんだけど…
あー、あったあった!
テーブルの上にはチョコローズに魔法をかける際に一緒に使用した魔法薬の瓶。
ちゃぷん…あとほんの微量だが魔法薬が残っていた。 結構面白い魔法薬が作れたからこのまま捨てるのはもったいない。
どうしようか?
あ、良い事思いついた。
この余った魔法薬の活用方法が。
今度はきっともっとも一っと楽しめそうだなあ。
ふふ…楽しみだなぁ。
どうやら、ジャックは何かを企んでいるようだ…
それが良い方向なのか、悪い方向なのか。
ジャック以外誰も知る事はなかった。
チョコローズホリック&メルティングチョコローズ 終