アロマローズオイルでおやすみ
あのはちゃめちゃなご都合魔法が解けてから約1週間。
ダーズンローズや同期達はまたしても、ジャックのいる薔薇庭園へと呼び出された。
ジャックはカラカラと笑いながら、ダーズンローズや同期達に液体の入った小瓶を見せる。
「やぁやぁ諸君、お集まり頂き感謝するよ。ここのところ休む間もなく旅をしてるから相当お疲れだろう?そんな諸君らを思って、この僕がアロマオイルを調合したんだ。ありがたく受け取りたまえ。」
見たところ、本当にただの小さな小瓶に入った薔薇のいい匂いがするアロマオイルだ。
夜 半信半疑で貰ったアロマオイルを使ってみた所、とてもリラックス出来る心地良い香りに部屋中満たされ 布団に入ってすぐ眠りについてしまった。
次の日、朝起きて顔を洗いに行こうとしてふと鏡を見たら…え、仲間の中でも1番親しくしている相手になっている!?
慌てて部屋を飛び出すと、廊下で誰かにぶつかった。
ぶつかった相手はまさかの自分。え、どうして自分が目の前にいる!?
もしかして、体が入れ替わったってやつ!?
昨日渡されたあのアロマオイルに魔法か何かがかかっていた…!!?
頭をぶつけても戻らないし、もしかして魔法が解けるまで戻らない!?
どうやらまたジャックの気まぐれなお遊びに付き合わされるようだ…。
「あーあ、戻ってしまったね。」
どうやら魔法薬の効果が切れたらしく、 全員元の体に戻る事が出来た。
「ふふ、楽しませて貰ったよ。 気が向いたらまた僕の遊びに付き合ってくれ。」
クスクスと笑うジャック。
…もうこりごりだ!!
「さて次は何を作ろうかな?ケモノ化?性転換?…迷ってしまうね。」
誰か彼を止めてください…そう切実に願った。
アロマローズオイルでおやすみ 終