ダーズンローズの体の仕組みとなっております。


・見た目は普通の人間と何ら変わらない。

・髪や瞳、血の色がそれぞれが司る薔薇の色になっている。(例…セアリアス→青い髪、青い瞳、青い血液)

・人間になった時、外見年齢が例えば16歳だったら16歳の人間の平均的な基礎知識や常識、マナー、体力、頭脳等は何故か最初から身についている。

・治癒力が人間よりも遥かに高い為、切り傷も骨折も打撲も何なら高所から転落して関節がおかしな方向にネジ曲がっても、包丁で刺された時の普通なら致命傷で死んでしまうような深い刺し傷も、頭をかち割られても何日かすれば治るくらい治癒力が高い。輸血しなくても大丈夫。しかし痛覚がないわけじゃないので、それ相応の攻撃をされると普通に痛い。

・心臓が、心臓の形をした強化ガラスの中にそれぞれが司る薔薇(人間にする時に元になったダーズンローズ)が埋まっている。強化ガラスの中に入っている間は薔薇は萎れる事もなければ枯れる事も朽ちる事もない。

・元の薔薇に戻るには、薔薇に戻す解除魔法を必ず唱えないと戻れない。また、魔法をかけた張本人であるジャックが死亡すると元の薔薇には永遠に戻れなくなる。

・基本的にジャックの強力な魔力が心臓を守っているのでそう簡単には壊れない。しかし人間や魔物に何度も攻撃されると魔力が薄れてきてしまい、そうこうしてる間に心臓を破壊されると死んでしまう。再度人間にする魔法を組み込めば何度でも生き返る。事実上の不老不死。悪く言うとジャックがダーズンローズ達全員の生殺与奪の権利を握っているので、死にたくなってもジャックが解除魔法を唱えない限りはずっと人間として生きていかなければならない。

・死ぬと1度元の薔薇に戻ってしまう。死ぬと強制的にジャックの元に強制的に転送される。転送先はジャックのいる薔薇園なので、そこで人間に戻してもらう。

・ガラスを溶かす毒があるように毒にあまり強い耐性はないので、長時間毒ガスを浴びたり毒の状態異常を放っておいたりするのはあまり良くない。劇薬なんて飲んだら1発でガラスが溶かされるので問答無用で死ぬ。

・圧力や熱にもそれなりに耐えられるが、マグマの中に落ちたりすると流石にマグマの熱には耐えられない為ガラスが溶けて死んでしまう。仮に生きていたとしても全身大火傷か丸焦げになって、さぁ己の治癒力に頼ろうかとしてもいくら治癒力が高いといえど限度があるので1回死んでリセットしたほうが良いかもしれない。溺れるのはまだなんとかなるので死にはしないが、深海まで沈むと深海の水圧には耐えられない為心臓が割れてしまい死亡する。

・司る薔薇が枯れる=完全なる死を意味する。完全に枯れてしまうと2度と人間にはなれない、戻れない。

・人間がかかる病気にもかかれば薔薇がかかる病気にもかかる少し不便な体だが、上述した通り治癒力が人間よりも遥かに高いので、放っておいても割とすぐ治る。ジャックが処方する薬を飲めばその分早く治る。

・薔薇人間は完全な人間ではないので、人間の法律では薔薇人間の罪は問えないし、裁けない。完全な人間じゃないので、戸籍も作れない。なので実質やりたい放題な訳だが理由もなく人間に危害を加えるような行動をするとジャックから直々に罰が下されるかもしれない、気をつけよう。

・薔薇人間という特殊な人間の為、金目当てで狙ってくる人間もいる。薔薇人間の部位は切られても抉られても魔法のおかげで絶対に腐らない為、売ればかなりの金になる。

・例えば人間に足を斬られてそのまま闇市場に持っていかれた、魔物に腕を丸ごと食べられた等"失った部位がどうあがいても取り戻せない場合"は1から完全に作り直すのは膨大な魔力を要する為、義足や義手の着用を進められる。(※無理につけろとは言わない、つけたいなら作るって感じ)つまり皮膚でも毛でも1ミリでも1グラムでも失った元があれば再構築は可能。

・頭からぱっくり食べられてしまった、なくなった場合も似たような感じ。多少焦げたり胃液にまみれで溶けかかっていても残っていれば毛髪等何か材料になるものがあれば完全な再構築は可能だが、それがなければ新しく頭を作り直して残った体とくっつける。しかし頭がなくなった=夫婦は愚か皆と過ごした記憶も全てなくなったという事なので見た目はダーズンローズっぽい誰かになる、そっくりさんみたいになる。

・目を深く怪我した場合、低確率ではあるが視力が大幅に低下したり色盲になる恐れがある。こうなると元に戻せない為、眼鏡やコンタクトを作ってくれる。

・大抵のことは容易くやってのけるジャックの膨大な魔力にも限界がある、魔力は無限という訳では無いので使いすぎると体調をおかしくしてぶっ倒れたり魔力が回復するまで魔法が使えなくなるのであまり無茶苦茶させたりなるべく死なないであげると大変に助かる。ちなみにジャックの魔力が完全になくなると色が抜けて白髪になる。時間をかけてじわじわと元の色に染まっていく。